御別れ

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4/19早朝、母が息を引き取った。それから葬儀の手配からお通夜、告別式に役所手続き、お金の精算とバタバタ過ごしてやっとある程度の目処が付いた所です。丁度ひと月前の健診で肺に水が溜まっているということで即入院し、一気に緩和病棟に入ることまで話が進んでしまった。まぁ無駄な延命はしないとは家族で既に決めていた話しだったけど…

このコロナ禍の最中だったためロクに面会も出来ず、会うことが許されたのは亡くなる5日前と前日だけだった。本人の意識は朦朧として会話もできなかった段階。結局、健診当日に俺が仕事に出て行くときの「行ってらっしゃい」が最期の会話だったなぁ。振り返ってみれば一昨年の秋頃には既に認知症は始まっていて、その年の年末に玄関先で転倒し骨折して入院、そのときの検査で癌が発覚した。そこからの治療が認知症+病院嫌いのためにもう大変で…でも最期はすんなり説得に応じて入院したんだけど、それだけ我慢していたのだろうな。我慢強さと強情さもほどほどでなければ駄目だなと痛感した。こうやって入院し、徐々に自分の日常から離れていくことで今生の別れとなる覚悟が出来上がってくるんだね。一息付いた今、それ程の喪失感は感じない。兎に角今は全て終わったという安堵と虚しさが混ざった複雑な思いです。